今から3分で出来るアクセス方法
中国へ訪問したことがある人なら、LINE、TwitterやFacebook、Youtubeにつながらなくて困った経験があると思います。短期の観光旅行での使用ならそれほど問題にはならないですが、最近はツイッターやフェイスブック、ユーチューブをビジネスで利用している企業も増えていますので、繋がらないというのは問題です。また、2017年9月よりYahoo Japan、WhatsAppも規制対象になりました。
中国の体制を保つために、中国当局を脅かす情報が流れないようにする、或いはSNS等の手段でデモや大規模な集会が組織されるのを防ぐためにアクセス規制するということです。中国政府が恐れているのは、「アラブの春」のような出来事が起こる可能性です。インターネットは海外にもつながっていますので、中国といえども海外にあるものに対して削除要求はできません。ですので、政府(共産党)に都合の悪い情報はファイヤーウォールで制限したいというのが理由なのでしょう。
ツイッターやフェイスブック等のSNSを中国内に住んでいる人がやっているのをよく見かけます。中国内ではネット規制をされているのに、なぜできるのだろうか?と感じた方も多いと思います。当然、それには方法があるからです。具体的にはどうするのかと言いますと、VPNサービスを使うのです。VPNとはヴァーチャルプライベートネットワークの略で、これによって、中国のネット規制を受けないでインターネットに自由に接続することができるようになります。
3分というのは大げさですが、手続きが完了すればその場ですぐ使えるようになります。今、中国に来ていて、今まさに困っている!という人でも大丈夫です。
VPNとは、Virtual Private Networkの略で、通信を暗号化して仮想的なLANにすることで安全にインターネットができる方法です。申込手続きも簡単です。
申し込みを終えるとEメールにて接続アカウントが即時に発行されます。設定マニュアルに記載通り、ユーザ名、パスワードなどの設定情報を入力する。
VPNサーバへ接続する。たったこれだけで、日本と同様のインターネット環境が手に入ります。
中国国内のインターネット利用者に対して、政府の都合の悪い情報にアクセスできないようにフィルタリングする金盾のファイアーウォール機能は、Great Wall(万里の長城)をもじって Great Firewall(グレート・ファイアウォール)と呼ばれている。「グレート・ファイアウォール」(防火長城)と呼ばれるファイアーウォール機能は、国民管理システムである金盾計画の一部にあたり、その中でも最も有名な部分である。中国国内外で行なわれるインターネット通信に対して接続規制・遮断する大規模な検閲システムである。
現在のところ、Webサーバへの接続の規制において、検閲対象用語を基に遮断を行なうのが特徴である。今後はデータベースのバージョンアップのみならず、パソコンのIPアドレスごとに履歴を解析し、ユーザー各人の政治的傾向を分析した上で接続の可否を判断する推論機能を持たせる予定であり、システム自体が人工知能に近付いてきている。政府による情報統制のため以外にも他国のブログサービス等、といってもメインはやはり隣の日本・韓国ということになるのでしょうが、中国のネットユーザーが掲示板やブログのコメント欄などを荒らしたり、DDoS攻撃してサーバーダウンさせたりするのを防ぐためということです。
また、人口比ではまだまだですが、それでも中国のインターネット利用者数は世界一位です。もし、ユーザーが何かあるたびに海外の人気サービスに押しかけたりしたら、トラフィックを処理できずに一瞬でサーバーが落ちてしまうことでしょう。有名サイトをアクセス規制することによって、中国の上流サーバーのシステムダウンを防ぎ、国内インターネットの安定性を保っていると思われます。